正直に言います。
最近、将来への不安が大きくなることがあります。
フリーランスのライターとして働いている私が、です。
だって、よく考えてみてください。
文章を書くのが仕事なのに、AIが数秒で記事を書く。
クライアントから「ChatGPTで下書きしたので整えてください」と依頼が来たとの話を聞く。
ライターに外注するのがもったいないと考えている人がいる。
「このまま続けていけるのか?」と、じわじわ不安になることが増えていました。
そんなときにおすすめしてもらったのが、この一冊です。
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ライターなのに、なぜ「アート思考」の本?
最初はそう思いました。
美術の話でしょ?
アートでしょ?私には関係ないかも、と。
でも読み進めるうちに気づきました。
この本が問いかけているのは、「あなたは自分の目で見て考えているか?」ということだ、と。
著者の末永幸歩さんはこう言っています。
アーティストが作品を生み出すとき、大切なのは「うまく描く技術」ではなく、「自分だけの問いを持ち、それを探求し続けること」(要約)
これ、ライターの話にもつながると思いませんか?
文章のうまさはAIが追いつきます。何なら、情報をまとめるだけならAIのほうが速くて正確です。(たまに嘘もつくけど、それも減ってきましたよね)
でも、人の視点で書かれた文章はAIには書けない。
だって、私の視点で見て、考えた答えは私の中にしかないからです。
AIに奪われない仕事の正体
本書の中に、「探求の根」という考え方が出てきます。
植物で例えるなら――花や葉(=作品や成果物)はAIに真似されるかもしれない。でも、地中深く張り巡らされた「根」=自分だけの問いや視点は、誰にもコピーできない。
私はここを読んで、ハッとしました。
今までの自分は、”根”を育てていたか?
技術を磨くことばかり考えて、「なぜ書くのか」「何を伝えたいのか」という自分の根っこを、後回しにしていなかったか?
ライターとして長く生き残るために必要なのは、もしかしたら「もっとうまく書く練習」じゃなくて、「自分だけの視点を深く掘り下げること」かもしれない。
この本はそれを、アートという切り口から気付かせてくれます。
「見る」ことが変わると、「書く」ことが変わる
本書では、モネやピカソなどの名作を使いながら、「あなたはこの作品をどう見ますか?」と読者に問い続けます。
最初は戸惑うかもしれません。
「正解」を探そうとしてしまうから。
でも何度も問われるうちに、少しずつ「自分の感じ方」を言語化する筋肉がついてくる感覚があります。
そしてそれが、ライティングに直結するんです。
「どう感じたか」を言葉にできる人間が書いた文章は、AIの文章と明確に違う。
読んだ人が「あ、この人の文章が好き」と思う。
それが、これからのフリーランスの武器になるんじゃないかなと感じました。
こんな人に、特におすすめしたい
- AIの普及で、仕事の先行きに不安を感じているフリーランスの方
- 「技術は磨いてきた。でも何かが足りない」と感じているライター・クリエイターの方
- 自分だけの「視点」や「言葉」を持ちたいと思っている方
逆に「AIをうまく使い倒せばそれでいい」と割り切っている方には、刺さらないかもしれません。
最後に
アートの本なのに、読み終わったあと最初に思ったのは、「もっと自分の仕事と向き合おう」でした。
技術じゃなく、根っこを育てること。
正解を探すのをやめて、自分の問いを持つこと。
AIが普及したこの時代だからこそ、読んでほしい一冊です。


